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【世の中の流れを知ろう】変化する「生きる力」
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以前、10年後どんな世の中になっていくのかをお話ししました。
今回は、今後必要な生きる力についてお話ししていきます。
ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟するOECD(経済協力開発機構)という組織があります。
このOECDが1999年~2002年にかけて行ったプロジェクトの結果として、OECD Education 2030の中で「キーコンピテンシー」という概念を発表しました。
この概念の中では、私達がこれから必要な下記のような能力について挙げられています。
【引用】国立教育政策研究所
https://www.nier.go.jp/04kenkyuannai/div03-shogai-lnk1.html
1.相互作用的に道具を用いる能力
A.言語、シンボル、テキストを相互作用的に用いる
B.知識や情報を相互作用的に用いる
C.技術を相互作用的に用いる
2.異質な集団で交流する能力
A.他者と良好な関係をつくる
B.協働する
C.争いを処理し、解決する
3.自律的に活動する能力
A.大きな展望の中で活動する
B.人生計画や個人的プロジェクトを設計し実行する
C.自らの権利、利害、限界やニーズを表明する
そしてその根底には「思慮深さ」が大切だと言われています。
自分の経験を相対化できること、物事を多角的な視点で捉えて批判的に考えられること、多様な変化に創造性をもって柔軟に対処できる思考力などが含まれます。
今の学校教育ではこの概念をもとにした教育活動が行われていますが、一旦社会に出てしまった私達は、自分で身に付けていかなければいけないというのが現状です。
では、どうやったら身に付くのか。こんなことを意識していくといいと思います。
・学習を「自分事」として捉える
・成果を自分の言葉で伝える
・身につけた能力を別の状況でも使えるようにする
もっと知りたい方は、文部科学省が出している「おとなの生きる力ー 社会人に求められる資質・能力 ー」なども読んでみてくださいね。
社会人になっても学び続け、それを社会の中で活かして変化の多い時代を生き抜いていってほしいと思います。
そのためにも、みなさん楽しみながらスキルアップしていきましょう。
参考文献・サイトURL
国立教育政策研究所
https://www.nier.go.jp/04kenkyuannai/div03-shogai-lnk1.html
おとなの生きる力―社会人に求められる資質・能力―
立田慶裕氏(神戸学院大学人文学部教授)の発表資料https://www.mext.go.jp/bmenu/shingi/chukyo/chukyo2/011/siryou/icsFiles/afieldfile/2016/07/04/13736915_1.pdf
村上 智美
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雑学・豆知識関連
担当
ヒューマンアカデミー DX戦略本部
所属
音楽大学出身。小学生~高校生対象の教育現場で勤務。高校生対象のプログラミングコースや中学生対象のフリースクールの立ち上げ・運営にも携わる。子どもから大人までの「これからの学び」について発信し続けています
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