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【心理学】子どもとのコミュニケーションの在り方を見直そう

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秋になり、家族イベントなども増える時期ですね。

そんな中、「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」という悩みを抱える育児中の方、子どもと関わるお仕事の方は少なくないのではないでしょうか。
また、「本当は子どもの主体性を尊重したいのに、いつも叱りつけてしまう」という方もいらっしゃるでしょう。大人と子どもがスムーズにコミュニケーションを取るのは、案外難しいことなのです。

今回は、実践心理学NLPの手法を取り上げ、子どもとのコミュニケーションに活かす方法をご紹介します。今すぐ使える具体的な技法もありますので、子どもとの関わり方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

NLPを学ぶ、それはコミュニケーションの在り方を見直すということ

NLPとは、「Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)」の頭文字を取った言葉です。またの名を「実践心理学」・「脳と心の取扱い説明書」と言うNLPは、ごく簡単に言えばコミュニケーションについての学問・スキルで、相手に気づきと変化を与え、望ましい結果へと導くことを目的としています。
NLPは相手に変化を与え、ある結果へと導くスキルですが、それは相手を意のままに操って言うことを聞かせる技術ではありません。あくまでも、コミュニケーションの相手が持つ世界観を尊重するための技術なのです。

したがってNLPを教育に活かす際にも、子どもの世界を尊重することが大前提です。
NLPは親としての在り方を見直すためのスキルなのであり、子どもをコントロールするテクニックではありません。

たとえば、子どもが言うことを聞かないときに、聞き分けがないといって子どもを怒るのではなく、「自分のコミュニケーションの在り方に問題があったのではないか?」と内省するのがNLPのやり方です。「言うことを聞かない」という相手の反応こそが、自らのコミュニケーションの成果だと自覚して、改善していくのです。

またNLPでは、相手が否定的な言動を取ったとき、その表面的な否定性の中に、相手の肯定的意図を見いだすことも重要視します。たとえば、何度言い聞かせても子どもが乱暴な言葉を使ってしまうときには、「この子は乱暴な言葉を使うことで、何を得ようとしているのだろう?」と考えます
そして、「違う手段を用いて、この子が得たいものを得させてやることはできないだろうか?」という視点で子どもと向き合うのです。

こういった考え方を基本として子どもと向き合うことで、よりスムーズなコミュニケーションを取ることができます。そして、親子双方においてストレスの少ないやりとりができるようになるのです。

NLPのコミュニケーション技法を子育てに活かす

それではここで、先述のようなNLPの考え方をもとにした具体的な技法をご紹介します。子育てにおける3つのシチュエーションを想定して、子どもへの対応を考えていきましょう。

◆子どもがわがままを言ってきたら?

先ほどご紹介した「肯定的意図」の考え方を活かします。子どもが否定的な言動を取るときには、そこに何か自分にとってのメリットがあるから、そうするのです。

そこでまず、「この子は、どういうメリットを望んでわがままを言っているのだろう?」と考えましょう。もしかすると子どもは、自分を気にかけてほしいのかもしれません。ずっと寂しい気持ちを抱えていて、「叱られる」という形でも良いから、親とコミュニケーションを取りたいのかもしれません。または、周囲からの注目を集めたいけれど、何をすれば良いのかわからず、とりあえずわがままを言ってみたという可能性もあります。

肯定的意図は、子どもひとりひとりによって異なります。その子なりの意図を汲み取ろうと努めてみてください。このとき、「どうしてわがままを言ったの?」と問いただすのではなく、「本当はどうしたかったの?」と尋ねるほうが効果的です。このように親が向き合ってくれるというだけで、子どもの心はずいぶん満たされるはずです。

◆子どもに○○○をしてもらいたかったら?

「道路ではゆっくり歩いてほしいが、いつも走り回る」など、「子どもに◯◯◯をしてほしいが、なかなかやってくれない」ということはよくあります。このような場合、「歩かないとケガするよ」などと、つい否定的な言葉で行動の動機づけをおこなってしまうことがありますが、これはあまり効果的ではありません。

そこでおすすめしたいのが、肯定的な言葉による動機づけです。上述のケースであれば、「歩いても間に合うから、ゆっくり行こうね」などと語りかけてみましょう。「〜してみよう」という言葉は子どもにとって受け入れやすく、行動が変わることが期待できます。

「真面目に勉強をしてほしいのに、ゲームばかりする」という場合はどうでしょう。このような願望を抱いているときには、ご自分の生活を振り返ってみましょう。親自身は、普段の生活の中で勉強をしていますか? また、その姿を子どもに見せているでしょうか?
子どもだけに行動の変容を求めるのではなく、まずは親自らが変わることによって、子どもの行動や態度にも変化が望めます。

◆子どもの才能を伸ばしたかったら?

子どもの才能を伸ばしてあげたいと願う場合、まずは、子どもがすでに持っている長所に目を向けましょう。親のほうから何かを強制するのではなく、あくまでも子どもの自主性や世界観を尊重しようと努めてみてください。「親が子どもを変化させるのではなく、子どもの主体的な変化を親が受容するのだ」と捉えることで、子どもの良いところや才能に気づけるようになるでしょう。

NLPの考え方は、コミュニケーションを円滑にするのに役立ちます。はじめはカウンセリングやセラピーの現場で生まれましたが、子育てのさまざまな場面で活用することができる考え方です。

今回ご紹介した技法のほかにも、NLPにはコミュニケーションをスムーズにするためのスキルがたくさんあります。
ご興味のある方は、今月オンラインイベントもありますので、是非ご参加してみてくださいね。

参考

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実践心理学NLPのスキルを知ることで、子どもの行動の意味を紐解き、効果的な声かけを実践できるようになります。子育てや子どもとの関わりが、もっと楽しくなる発見がきっとあるはずです。

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