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【心理学コラム】意思決定に「占い」を添えて
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心理
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「人」に関しての「ふ~ん」「へー」「ほっ」
新年が始まった。
新たな気持ちで日々を過ごしてる。
そのようなものも多かろう。
「今年の目標」「初詣の祈願」「十日戎の商売繁盛祈願」など、
未来を見据えることが1年の中で最も多い季節だ。
そして、未来を見据え、何らかの判断や決断を行ったものの中には、
独自の疲労感を得たものもいるだろう。
私たちは、判断や決断のような意思決定に、エネルギーを使う。
多くの実験があるが、「可能ならば選択肢を少なくした方法」の方が、成果が上がることが多い。
一例だが、
あるスーパーの試食コーナーに24種類のジャムをそろえた週末と、
6種類をそろえた週末の売り上げを比較した。
すると、ジャムの種類が多い週末のほうが、多くのお客が立ち寄った。
しかし、最終的にジャムを購入したお客の数は、種類が少なかった週末のほうが10倍ほど多かった。
選択肢が多すぎるあまり、決断ができなくなってしまった。
コーネル大学の研究によると、人間は無意識化のものも含むと、
1日に35.000回もの意思決定をしているという。
「何を食べるか?」
「何から調達するか?」
「何から作るか?」
「何から触れるか?」
「何で触れるか?」
「どこから触れるか?」
「どう盛るか?」
「どこまで盛るか?」
「何から食べるか?」
「次に何を食べるか?」
などなど。
食事にまつわることだけでも、まだまだ多くの意思決定をしている。
あなたが休みの日に、何も決めたくなくなるのは、日頃の「決断疲れ」が要因かもしれない。
とはいえど、
私たちは、常に何らかの判断を迫られ、
そして、判断しきらないものごとについては、決断を迫られている。
ちなみに、
ご存じだとは思うが、「判断」とは「物事を正しく認識し評価する」ことであり、
「決断」とは「自分自身の判断と責任で決定する」ことである。
判断するよりも決断することの方がエネルギーを使う。
そして、人生というのは決断の連続である。
誰にもわからない、正解のない選択を迫られる。
「どのように生きるのか?」
「何を目指すのか?」
「何を大切にするのか?」
「何のために生きるのか?」
「何を手にするのか?」
ある程度の判断は可能だとしても、最終的には自身で決断するしかなかろう。
私はセラピストでもあるが、判断や決断に関する相談も多い。
特に自身の決断に対して承認を求められることが目立つ。
自身が意識的に意思決定を行うことに、自信がなく、不安が募り、憤りを感じてしまうケースだ。
前述の通り、意思決定にはエネルギーを使う。
そもそもエネルギーが少ないと、意識的な意思決定は困難になるだろう。
そしてそれは、「あまりにも判断材料が少ない時」、
言い換えると、「大きな決断をする時」に、大量のエネルギーを使い困難さが増すといえる。
これらの意思決定に対する方法の1つとして、
アメリカ元大統領のバラク・オバマがインタビューに応えている。
「決断の数を減らしたい。食事や着るものについては決断したくない。なぜなら、決断すべきことが山積みだから。」
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどの著名人も同じことを実践している。
言うまでもないが、彼らのトレードマークともいえる「いつも同じ服装」は、このような理由である。
ちまたでいう、ミニマリストたちは、
日常の決断をシンプルにすることが、セフルケアになることを知っている。
とはいえど、
私たちの意思決定に関する課題が、それだけで全て解消されるとは言い難い。
ある程度の判断材料を必要とすることが多々あるだろう。
私の知人に、占い師がいる。
彼は筆跡鑑定を軸に占いを生業としている。
プロとしてのキャリアはまだ浅いが、知識・技術においては、ベテランの部類に入るだろう。
そんな占い師の彼に、「占いとは何か」を聞いてみた。
「占いとは何か?」
占い師・龍貴(りゅうき)
私にとって占いとは「人生の道しるべである」と考えます。
世の中にはたくさんの種類の占いがあり、それぞれに得意とすることが異なりますが、
究極の目指すところは同じと言っていいのではないでしょうか。
自分の人生を「どうやって生きたらいいのか?」と迷う人たちに、
「このように行動してみれば」「生きてみればどうか」という
一種の答えの提案をしてくれるものだと思います。
もちろん、それを採用するかどうかは完全に個人の自由です。
ただ、1つ言えることは
占いの結果が悪いからと言って、絶対にその内容ができないというわけではないし、
辞めなければならないというわけでもないということです。
結果を聞いて、その上でどうしたいのかは結局のところ、
個人が最終的に自分の人生に責任を持たなければなりません。
その意思決定を支援するためのツールの1つが占いなのです。
そういう意味では、カウンセリングやコーチングに近いところがあるかもしれません。
決して、他人のできないことばかりを指摘したり、
悲観的な未来を告げたりするだけのものではありません。
当たる、当たらないも大切なことかもしれませんが、
それ以上に「自分の人生に責任を持てるようになること」、
これこそが占いの目指すべき究極のカタチではないかと思います。
この内容は、意思決定について占いの観点から求めたものではない。
たまたま私が、年始のコラム(このコラム)について考えを膨らませているときに、
「占いとは何か」を現役占い師に聞いてみたくなり、聞いてみたものだ。
そして、意思決定について書き出した時に、この内容が占い師から送られてきた。
占いを「意思決定を支援するためのツール」として認識しているものがどれくらいいるのか?
率直にそう感じた。
私自身は、周りに占い師が多くいることもあり、たまに利用することもあるが、
近い人間に聞いても「占いは信じられない」「占いは詐欺」「占いに頼っている人間は信用できない」
など散々であることから、
上記のような認識が希薄な傾向があるように感じたのだ。
「意思決定のために占いを活用しなさい」と推奨するつもりはないが、
ただ、占い師・龍貴先生の言葉を踏まえると、占いから「判断材料」を得ることは、
一つの手段として活用できそうだと思う。
そして、「占いから判断材料を得る」ためには、
占いについての知識がある程度あるほうが適しているかもしれない。
初詣のおみくじのように、
出された運勢(大吉や大凶など)について、一喜一憂することは、
エンタメとしては適しているかもしれないが、
何らかの判断材料が得られたか、というとそうではない気がするのだ。
占いの歴史は古く、甲骨文字といわれる古代文字に端を発し、中国五術に内包されるという。
中国五術とは、「命 -メイ-」「卜 -ボク-」「相 -ソウ-」「医 -イ-」「山 -サン-」をいい、
それぞれを極め、運命や未来、健康状態を切り開き、他者へ貢献するための術である。
私のセラピストの師匠である先生が(師匠はセラピストであり占い師でもある)
占いについて、こう仰られていて感銘を受けた。
「占いを行うものは、陰徳を積むために行うべきである。」
当然「占い」以外にも「決断」への「判断材料」となるためのものは数多く存在する。
大枠でいえば、「学び」「知識」「教養」あたりが、決断の下支えになっている。
「生涯学習」とはよくいったものだ。
占いに触れた流れも踏まえ、私が個人的に「判断材料」としているものにも触れておく。
それは、「予言」や「都市伝説」に関するものだ。
最近では、YouTubeなどでも気軽に目にすることができる。
こういった所謂、非科学的なものに、アレルギーを示すものも多いことは、承知している。
なので、決して押し付けたりする類のものではないことは理解をいただきたい。
それを踏まえて触れていくが、
私が思うに、全ては非科学的なものから始まっている。
全てを鵜吞みにはしないが、何かヒントが眠っている気がしている。
案外「身体に聞いたり」「毛穴で聞く」と見えてきたりするものだと思っている。
最近、岡本天明の「日月神示」を好んで読んだ。
そこには、もう間もなく「ミロクの世」が訪れることが示唆されている。
「ミロクの世」とは、「植物や微生物に至るまで全てが幸せに生きる世界」のことだ。
「日本人が日本人らしく生きることをすればミロクの世が訪れる」という解釈が、
要約したものとしては適切かと思う。
相変わらず突飛な話にまで発展している。
今年も変わらぬ愛顧を賜りたい。
全ての人が「意思決定」に悩まされ苦しまぬことを心より願う。
人間らしいともいえるが、悩み苦しむことが少ないにこしたことはないだろう。
2024年、初めのコラムがこの内容になったことは、何を暗示しているのだろうか。
そんなことを考えていると、馬鹿馬鹿しくなることがある。
それもまた一興。
そんなことを繰り返し、
「やっぱり頑張ろう」
そう思うのだ。
心の旅は続く…
参考文献:
日月の未来記 「日月神示」岡本天明の予言
(著)北川 達也
https://amzn.asia/d/5trZ5hY
古典神道と山蔭神道 日本超古層【裏】の仕組み
(著) 表 博耀
https://amzn.asia/d/5NYpkv3
小林 厚志
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心理
担当
大阪梅田校
所属
脱サラ後、2016年に渡米、資格取得。大手社会人スクールにてNLP講座など担当。 心理学・心理カウンセリング・メンタルコーチング・コミュニケーション系の講師として登壇。年間登壇数150回以上。 パーソナルサポート事業ではメンタルコーチ/心理カウンセラーとして700件以上サポート。 「柔らかい人柄」と「ええ声」で瞑想ファシリテーターとしても活動。
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