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【日本語】日本語の豊かな語彙表現 ~七夕に降る「雨」 につけられた風流な名前

  • 日本語教師

記事のカテゴリー

  • 学習に役立つ豆知識・スキル

こんな方に読んでほしい

  • 日本語指導に関心がある方

  • 日本語教師養成講座受講生

記事から得られること

  • 日本語の授業実践についてイメージがふくらんで、日本語学習者と共に日本語の奥深さを感じる喜びを伝えられたら嬉しいです。

今年の七夕の授業の日。窓の外はあいにくの雨模様でした。
「今日は七夕です。織姫と彦星が1年に一度会える日です。」と七夕の読み物を読み、短冊に願い事を書きました。
一人の学生が窓の外を見て、「雨ですね。会えませんね。」と言いました。

台湾の学生が、台湾では七夕は恋人たちがデートをする日だと教えてくえました。

ベトナム、インドネシア、中国、韓国、ネパール、カンボジア、ミャンマー、ロシア、フランス、アメリカ、様々な国からの学習者に出会います。
彼らは日本語を共通語にして話してくれます。伝えてくれます。彼らの考え方、生き方に心を動かされます。
日本のことや日本語について考えさせられる日々です。

七夕の授業では日本の雨に関する語彙表現の豊かさを実感しました。

7月6日七夕前夜に降る雨は「洗車雨」
彦星が牛車を洗う雨。
7月7日七夕に降る雨は「催涙雨」
雨で天の川の水が増して会うことが叶わない彦星と織姫の涙の雨だと言われています。

韓国では対照的に1年ぶりに会えたうれし涙だとか。

表現一つで雨の見え方がかわってきますね。

七夕の願い事が叶いますように。

新谷 いずみ

  • 日本語教師

担当

高松校

所属

大学の主専攻で日本語教育について学び、日本語教育一筋25年。教員免許、OPIテスター資格を取得。海外の日本語教育、日本語学校専任講師を経験し、留学生の日本語教育とヒューマンアカデミーで日本語教師養成に携わる。優秀講師賞受賞。2016年から外国ルーツの児童生徒の日本語指導にも携わっている。

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