自分が経験したことがない業界を希望する方からキャリア相談を受けたとき、キャリアコンサルタントの担当としてどのような対応が出来るのか。

ヒューマンアカデミーは、キャリアコンサルタント、日本語教師養成講座、ネイル講座、Web/動画・IT・CAD等のコンピュータ関連講座など、様々な講座を開講しています。

私は校舎にて、長年受講生の皆様から様々なお悩み（現在の状況や就職など）を伺っていた経験がありましたので、2017年から3年間、受講生カウンセリングを担当することになりました。

その際に自分独自の経験値だけではなく、受講生の皆様にとってより良いキャリアアップのサポートがしたいと考え、きちんとしたキャリアコンサルタントの知識を身に着けるべく、仕事と勉強を両立し、2022年3月に無事国家資格に合格しました。

そうして、キャリアコンサルタントの専門知識を身に着けた上で、更に多くの受講生さんと実際にカウンセリングを行っていましたが、知識不足だと感じた1つが、「IT知識」でした。

IT分野が人材不足、政府もIT人材を積極的に育成しようと動いている事もあって、「ITに対して詳しい事はわかりません」という層からも、IT業界への就職を希望する人が増えています。
自然に就職相談を受ける回数も増えます。

もちろん私自身、しっかり事前準備して就職相談へ臨みますが、そもそも求人情報を見ても書いてある「希望する人材」や、「職種」が、受講生に合っているのかいまいちピンと来ない。

キャリアコンサルタントで一番大切なスキルは「傾聴」。ご自身でどの道へ進むか、答えを出すための「お手伝い」をする仕事です。
とはいえその方が抱える問題点、不足する知識等を導き出さねば何のお役にも立てません。

それならITパスポートの勉強をしてみる、IT業界の人に専門的な事は聞いてみる、等色々試してみましたが、正直なところぼんやりとした知識を付けたところで
「私ってIT業界、未経験で入っても大丈夫なんでしょうか・・・」と聞かれたときに本当に困るのです。

40代、異業種からIT業界へ進みたいというご相談、50代、IT業界はこれから成長する、独立して家でも仕事ができるからと今から転職を考えているというご相談等、表面だけ見れば「未経験でその年代だと厳しいのでは？」と思われますよね。
キャリアコンサルタントからそのように言われてしまった方も実際におられます。

では、その人が就活する上で何を知って、何を身に着け、どのように対策していけば良いのか導き出してくれるキャリアコンサルタントがいたらどうでしょう。

要は、自分がIT業界の事を知っておいた方が良いな、と思って得る知識ではなく、IT業界が求める人材はどんな人なのか、クライアントに何かのスキル必要かを知る、という事です。

現場の人は何に困っているんだろう？どんな人が来てくれたらよいなと思っているの？が見えてこないと、面接対策や履歴書・職歴書のチェックをしていても当たり障りの無い程度での答えになってしまう。
そこに着目してIT業界を見てみると、見えてくるものが違う事に気づきます。

これからキャリアコンサルタントとして活躍される皆様も、IT業界への転職についてたくさんのご相談を受けられる事でしょう。
就職者支援のお仕事だと10代から60代まで、幅広い年代の方へ対応が必要です。

それぞれの年代に合わせて話をしていくときに、キャリアコンサルタントがその方のキャリアを決めつけてしまう事が無いよう、どの年代の人もその人が思うキャリア形成ができるような知識を身に着けていただきたいと思います。

参考資料-１

7/8（土）11:00～12:00　特別セミナーを実施します。

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– 講　　師：福岡　宏一講師

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