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【CAD】パソコン初心者向け:ウェルネスリテラシー

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記事のカテゴリー

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こんな方に読んでほしい

  • コンピュータ系講座受講生

  • 長時間PC作業をする方

記事から得られること

  • VDT作業とは

  • 長時間の作業から自身の健康を保つポイント

1998年からヒューマンアカデミーでCAD講座を担当させていただき、
これまで多くの修了生を輩出して来ました。
修了生の皆さんは、現在、ベテランCADエンジニアとして活躍していますが、
受講生の頃は、以下のようなご質問を多数、受け付けました。

1.作業が思い通り進みません。何かコツがありますか?
 どこで、つまづいているのか、また「その打開策はなにか」
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2310-02/

2.ベテランCADエンジニアの勘所は何でしょう?
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2311/

3.PC初心者のためのコンピュータリテラシーを講義して下さい。

第10話、第11話は、上記ご質問1、2について、解説を行いました。

第12話以降は、上記ご質問3
「パソコン初めての方のためのコンピュータリテラシー」を解説します。
皆さんの作業のご参考として下さい。
第12話:教材のダウンロードと解凍・保存
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2401/
第13話:質問シートの使い方~スクリーンショットなど~
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2402-02/
第14話:教室のPCリテラシー
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2403-01/
第15話:ファイルパスの仕組み
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2405-01/
第16話:プロジェクトの仕組み
 https://assist-info.athuman.com/plus/cad-2408/

第17話は、上記ご質問3 PC初心者のための「ウェルネスリテラシー」について解説します。

■VDT作業とは?

ディスプレイ装置とキーボードやマウスを使用した作業のことを、VDT(Visual Display Terminals)作業と言います。

1.VDT作業ガイドライン

1995年に労働省(現厚生労働省)より「VDT作業のための労働衛生上の指針」が示され、
2022年に改訂、「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」として策定されました。
詳しくは、以下PDFを参照して下さい。(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000188451.pdf

2.VDT作業による健康への影響

近年では、インターネット/IT/IoTの普及、スマートフォンやタブレットの普及により、
VDT作業による健康への影響がより顕著になって来ました。

3.CADシステムとVDT作業

筆者(A講師)は、産業機械や小型ロボットの設計に携わっています。
ー手描き図面時代ー
1980年代、機械や電気・電子回路は全て紙に図面を引いて設計を行いましたが、パーツやユニットの数が非常に多く、設計には膨大な時間を費やしていました。また、設計に変更が生じると、関連する部品図や組立図を全て修正することになり、長時間の時間外労働を余儀なくされました。特に、整合性を保つための図面の照合(検図)は、膨大な作業量でした。

ーCAD導入時代ー
CADシステムの普及によって、長時間の時間外労働からは解放され、ホッと一安心でした。
ところが、VDT作業によって、健康を害してしましまいました。

以下、筆者の反省を込めて「自分の身は自分で守る」ウェルネスリテラシーを紹介します。

■肩/首/腰を守る

A講師は、VDT作業が原因で、重度の椎間板ヘルニアとなり、手術を行いました。半年間休業した苦い思い出があります。
・姿勢
➡背筋を伸ばした姿勢がベストです。(残念ながらA 講師は、背筋を伸ばした姿勢が出来ません。)
・椅子
➡ご自分の体に合わせて、高さを調整しましょう。
・身体を動かす
➡デスクワークの内容にもよりますが、概ね30~40分ほど集中作業したら小休止し、
軽く肩/首を動かし、背伸びをすることをオススメします。
・スマホ
➡目の高さに合わせて使い、ストレートネック(スマホ首)にならないように気を付けましょう。
(A講師は首を曲げたままの姿勢で長時間スマホを使った結果、遂に頚椎ヘルニアと診断されてしまいしました。お医者さんの話では、治るのに数か月かかるそうです。肩凝りも酷く、辛いです。)

■目を守る

A講師は、VDT作業が原因で白内障となり、手術を行いました。今年で白内障手術4 回目です。
トホホ…
・距離
➡ディスプレイは顔を近づけて見ないことです。
個人差がありますが、概ね40cm程度の距離が適切です。
・照明
➡ディスプレイ周辺とキーボード周辺は、ほぼ同じ明るさが良いと思います。
A講師は、照明を薄暗くしてCAD作業を行った結果、視力を落としてしまいました。
また、白内障の原因とも考えられます。

■指を守る

A講師は、VDT作業が原因で腱鞘炎となりました。(腱鞘炎….痛いですよネ。)
・右クリックの使い過ぎに注意
➡マウスの右クリックは大変便利ですが、右クリックを使いすぎると腱鞘炎になりやすいので注意しましょう。
・手首を固定しましょう
➡キーボード操作を行う場合、手首をテーブルにおいて固定することをオススメします。
手首が宙に浮いていると、余計な負荷が腕に集中し、腱鞘炎になりやすくなります。

■まとめ

□ウェルネス
VDTによる健康被害は様々であり、十人十色です。
つまり、「自分の身は自分で守る」心がけが重要です。

次回、第18話は、
パソコン初心者のためのコンピュータリテラシーVol.7
「いまさら人に聞けないクリップボードとAutoCADブロックテーブル」
・Windowsクリップボードの仕組み
・AutoCADブロックテーブルの仕組み
などを予定しています。お楽しみにして下さいね。

昭和講師、浅野でした。

参考

厚生労働省 VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000188451.pdf

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浅野 健一

  • CAD

担当

横浜駅前校

所属

自動車部品メーカ/国鉄/専門学校教師を経て、現在、 RME株式会社代表取締役 ヒューマンアカデミー/ポリテクセンター/日本電子専門学校非常勤講師 生産技術/産業ロボット/電子機械システム設計が専門です。 第1級陸上無線技術士/電子科・機械科職業訓練指導員。どうぞ、宜しくお願いいたします。

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