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【DX推進】 Pythonを活用した業務効率化
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AI/PG
記事のカテゴリー
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DXと業務の自動化
こんな方に読んでほしい
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全受講生・修了生
記事から得られること
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DX事例、Pythonを使って自動化できること
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身近な業務効率化について、新たな知識を得ることができる
2018年9月に経済産業省が発表したDXレポート以降、DX推進に取り組む企業が増えていますね。
DX推進事例として「『DX銘柄2023』選定企業レポート」のご紹介と、Pythonでできる業務の自動化についてご紹介いたします。
◆DXとは?
経済産業省の定義では「DX」とは
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データ とデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデ ルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
とされています。
経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」よりhttps://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf
業務の自動化・IT化がイコールDXというわけではなく、デジタル技術やデータを活用して、ビジネスモデルを抜本的に変革し、企業としての優位性を確立すること・持続的な企業価値の向上をはかることが目的ということですね。
◆各企業のDX推進
経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」では、日本の企業のDX取組については、本格的なDX取組は遅れているという記述もあり、課題が多いことが伺えます。
しかし、革新的な取り組みを行っている企業もあり、経済産業省・東京証券取引所・独立行政法人情報処理推進機構が共同で「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」として、デジタル技術を前提として、ビジネスモデル等を抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業を選定しています。
DX銘柄に選定された企業の事例が、DX銘柄選定企業レポートの中で紹介されています。
「DX銘柄2023」選定企業レポート
https://www.meti.go.jp/policy/itpolicy/investment/keieimeigara/dxstockreport-2023.pdf
どの企業も、経営ビジョンを明確にし、社内に浸透させる工夫をしていると同時に、
・生産効率や作業効率を上げ利便性や顧客満足度を高めるためにデジタル技術やAIを活用する
・データの収集・一元管理を行い活用する
といったことに注力していることが伺えます。
業界や会社規模が違ったとしても、各社の取り組みは大変参考になり、刺激にもなりました。
ぜひご覧になってみてください。
株式会社トプコン江藤CEOの
「『うちはまだDXなんて無理だ』と考えている企業でもはじめの一歩を踏み出してみることが大切です。とりあえず業務の一部をデジタル化してみる。すると、それを何と組み合わせて何に使うかというひらめきが生まれ、そうした気づきがやがて大きなDXにつながっていくので はないかと考えています。」
※「DX銘柄2023」選定企業レポートより抜粋https://www.meti.go.jp/policy/itpolicy/investment/keieimeigara/dxstockreport-2023.pdf
という言葉がとても印象に残りました。
ご自身の業務の改善が必要だと考えていらっしゃる皆様も、ぜひはじめの一歩を踏み出してみてください。
◆Pythonを活用した業務の自動化
さて、業務の効率化を考えた時におすすめしたいのが「Pythonを使った処理の自動化」です。
Pythonはシンプルな構成で初心者でも分かりやすいプログラミング言語です。
また、ライブラリが豊富にあり、比較的簡単なコードで複雑な処理を行うこともできます。
◆Pythonで自動化できること
今回は、Pythonを使ってどんなことができるのかをご紹介します。
➀Excel、Word、PDFの操作
Pythonを使って、Excelのデータ集計・ファイルへの出力、やPDFの操作・Wordの操作を行うことができます。
これらの機能を使って、データ集計や請求書等の発行を自動化することができます。
②ブラウザの自動操作
Webブラウザのフォームへの入力やボタン操作などをPythonを使って自動化することができます。
③Webスクレイピング
Webサイトから情報を収集し、見やすい形に加工したり必要な情報だけを取り出したりすることができます。
④メールの自動送信
SMPTやIMAPサーバーに接続し、メールの作成・送信などを行うことができます。
⑤ファイル操作
ファイルの作成・削除・移動・名称変更といった操作をPythonで行うことができます。
定期的にファイルを移動するといった処理を自動化することが可能です。
⑥画像編集
画像処理に特化したライブラリを使って、画像の切り抜きやサイズ変更など、画像を編集することができます。
⑦API連携
Pythonを使ってAPIを利用することも可能です。
公開されているオープンデータを取得できるAPIや、SNS操作ができるAPIなど、様々なWebサービスのAPIが公開されているので、それらを利用して、処理の自動化を実現することができます。
今回は、Pythonで自動化できることの概要をお伝えしました。
次回は、これらの機能を利用して、どのような業務を自動化できるのか、具体的に説明していきたいと思います。
参考文献・サイトURL
経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf
「DX銘柄2023」選定企業レポートhttps://www.meti.go.jp/policy/itpolicy/investment/keieimeigara/dxstockreport-2023.pdf
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三尾 由佳里
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AI/PG
担当
所属
子ども向けプログラミング教室「BeFun」主宰 大妻学院大妻高等学校、田園雙葉中学・高等学校等でのプログラミング授業特別講師の実績あり。ヒューマンアカデミー社会人向けプログラミング講座「Python講座」担当講師
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