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【日本語】教育実習に参加しました!~授業潜入レポート~   

  • 日本語教師

記事のカテゴリー

  • 学習に役立つ豆知識・スキル

こんな方に読んでほしい

  • 日本語指導に関心がある方

  • 日本語教師を学んでいる方

  • 日本語教師養成講座受講中の方や修了生

  • 日本語教師養成講座受講生

記事から得られること

  • 実際の授業の様子や雰囲気が分かる

今回は日本語教師養成講座の実際の授業の様子をレポートします。

実際に日本語教師として教壇に立つための大切な準備でもあり、
今までお勉強した事の集大成ともいえる最後の授業です。

何をするの?どんな勉強をするの?
と、受講中の方は不安でもあり楽しみでもあると思います。

校舎によって、参加人数によって、担当する講師によって進め方に違いはありますが、
共通するのは「実際に外国人を前に授業をする」ということ。

どんな風な授業をしているのか?覗いてみましょう!
今回参加させて頂いたのは、銀座校で木曜日に実施している実習クラスです★

・「受講生」ではなく、「先生」

まず驚いたのは受講生さんは、「〇〇さん」ではなく、「〇〇先生」と呼び合っていること。
もうこの空間では先生として扱われます。

今日発表する受講生さんは、配布するものやモニターに映す資料をチェック。

このクラスは最初に次回発表する人の検討会を全員で行います。
教案を見ながら、何を使って、どう授業をしていくかをざっと発表者が説明します。

全体の進め方、問題の数は適切か?文法的に合っているか?ロールプレイの進め方はどうか?等を話し合いながら、実際に問題を解いてみたりします。

もし悩んでいたら担当講師からアドバイスをもらいます。それを参考にして、来週までに作り直すか、このままいくか、発表者が考えて準備をするようです。

もう「先生」なんですね。
他の受講生さんとのやりとりも、まるで日本語学校の職員室を見学に来ているかのよう!

・いよいよ授業!

さあ、学習者さんたちが授業に来ました!みんなでこんにちは~とお迎えします。
本日は6名の学習者さんが参加しました。点呼をとって、いざ授業!

今日は2回の授業があります。1回目の授業は「あとで」。

「〇〇したあとで〇〇」という例文を書いてもらったり、発表してもらったり。
和気あいあいと授業が進みます。
終始ニコニコ、表情豊かな先生で、相槌も学習者が自信をもって発表できる、絶妙なタイミングで入ります。

(あとで他の受講生さんから「あれはすごい」「真似できない」と大好評でしたね~!)

なんと、作文用紙の書き方のレクチャーがありました!
おお、もう何十年も作文用紙使っていなかったので、そういえばそんな決まり事あったなぁ・・・と感動。

1回目の授業が終わると、ちょっと休憩をはさんで次の授業。
「~ようにしています」を勉強します。

スタート直後。緊張気味

1回目とは違う先生が授業をします。

この先生は、受講を始めた時Zoomの使い方も入り方もわからず、パソコンもとても苦手で本当に苦労されたというお話を聞いていたので、PowerPointを使って、アニメーションも駆使して、流れるような授業を!されているのに本当にびっくり!!!

※あとで教えてもらったのですが、
必要だなと思われたそうでパソコン教室に通ったそうです!素晴らしい!!!

パワーポイントもアニメーションが使われています。

最初とても緊張されていましたが、途中から笑顔がこぼれてとても楽しそうに授業が進んでいきます。

緊張がほぐれてきました。笑顔がこぼれます。

とても落ち着いていらっしゃり、流れるように進んでいく授業はたくさんたくさん練習したんだ、という事が伝わりました。
何が起きても慌てず、早口になることもありません!

ワーク中。学習者に記入してもらいます。

最後に何か質問はありますか?と聞いた時に、学習者さんから辞書系に関する質問が。
あまり授業の流れとは関係ない事だった為、先生もそこは準備しておらず・・・次の授業までに調べてきますね、で終了しました。
たぶんとっても慌てられたと思うのですが、おくびにも出さず落ち着いてお答えされていましたよ!

・フィードバックします。

学習者さんが帰ると、全員でフィードバック。
発表者と他の受講生さんがそれぞれ「ここはどうだった」という意見を出します。

ここも担当講師は何も言わず聞くのみ。
発表者は緊張のあまり、学習者の状況が見えない事がありますので、
「〇〇さん、こう言ってた」「××さん、ここメモとってた」など、状況をお伝えしている受講生さんも。
発表者が気づかない所、発表者が「できなかった」と感じた所を客観的に見たらどうだったか?をそれぞれ発表者へ伝えます。

最後に担当講師からアドバイス。
「こういう方法もあるよ」「こういうものを使うといいね」等、
実際に日本語学校アルアルの話を交えてお話頂くので、なるほど!と思う事ばかり。

・最後に

次回発表される、もうお一方の検討会が最後に入ります。
小道具をたくさん準備して、なんと!!このアシストのススメを参考にPowerPointを使って授業をしようと思ってくださったそうで!!!(ありがとうございます!!)
資料も作っていらっしゃいました。

検討中に授業内容の一部をまるっと削ることを決定。そういう決断も重要なのですね。


今回は、日本語教師養成講座の教育実習潜入レポートをお届けました。

教育実習は授業をうまくできるようになることが目的ではなく、学習者が理解して、勉強した事を日常生活で使えるようにすることなんだなぁとしみじみ感じました。

そして、その為に日本語教師はたくさん準備して、たくさん練習して、色々な工夫をされているのがよくわかりました。

失敗したり、思ったより受けなかったり、予想外の所で盛り上がったり、そんな体験がたくさんできるのが教育実習ですね。
そして、ここで失敗も思いがけないハプニングもたくさん経験しておくと、実際に日本語学校で仕事する時もどんとこい!というお気持ちになれるのではないかと思いました。

これから実習に進む方、まだお勉強を始めたばかりの方、是非教育実習を楽しみにしてくださいね!

参考資料:「日本語教師のための教材デザイン講座」

オンライン授業でのPowerPointの見せ方に繋がる
「魅力的な教材(授業用スライド)の作り方」を学べる講座をご紹介します。
『オンライン授業を見据えたPowerPointの活用』を知りたい方はぜひチェックしてみてください!

講座監修いただきました井谷講師からもコメントをいただいておりますので、
ぜひご視聴ください♪
(アシストのススメでは大好評のoffice系記事を執筆されている井谷先生です!)

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