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【就転職】業務内容を自己PRに置換する書き方
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就職を考えた時に、何から始めようか?就活て具体的にどうすれば良いのか?
実は、これらの悩みは私が受ける相談の中で比較的に多いものです。
今、インターネットからあふれる程の就活の情報を得ることができます。
その弊害として、返って何から始めるのが良いのかわからなくなっている方が多い印象を持っています。
この記事では、少しでも皆さんが自信を持って就活ができるようにちょっとしたアドバイスを書きたいと思います。
今回は、前回にも増して、重要な接着剤Ⅲ「接点」について解説します。
前回は、手間はかかりますが、皆さんの業務内容をしっかりと書くことの重要性を述べました。
シンプルですが、多くの方が手抜きしてしまうポイントなのでぜひ実践してみてください。
その上で、読者の中には、読みながらまたは、実践してみて感じたことが有るのではないでしょうか。
それは、特に異業種からの転職を目指している人つまりはヒューマンアカデミーで勉強している方の多くに起きる可能性があります。
それは・・・・・・
「今まで、全然関係ない仕事をしていたのですが。。。」ではないでしょうか。
就職相談をしていると、ほぼ毎回この類のお話しを頂きます。
もう少し、具体的に例を書いてみると、下記のような内容が多いです。
・今までアルバイトしかしていません。それも短期のみです。(正社員をめざしているけれど)
・今まで、接客しかしていません(WEBデザイナーを目指しているけれど)
・ここ15年以上、専業主婦で仕事は久しぶりなんです(社会復帰したいけれど)
皆さんの中にも、似たような感覚がある方もいらっしゃることでしょう。
特にヒューマンアカデミーで勉強されている方々は、ほとんどが異業種から転職を目指されている方々です。
そんな皆さんからすると、ご自分の経歴を事実とはいえ、詳細に書けば書くほど、ご自分の今まで仕事で経験してきたことと、いま目指している世界とのギャップを感じていると思います。
しかし、その思いは、皆さんだけではありません、肝心の採用担当者も同様に感じてしまうでしょう。
ここで一つの例を出してみましょう。
Aさんは、60歳の男性です。色々と仕事を経験してきましたが、今は長距離トラックのドライバーをしていて20年になります。
昔から、海外が好きだったので海外の人との交流ができる日本語教師への転職を目指しています。
Aさんから頂いた最初の職務経歴書は以下のような内容でした。
■■■■運輸株式会社 2003年7月~現在
業務内容:貨物自動車運送; 事業貨物利用運送事業
従業員数:38名
資本金:1000万
業務内容
・主に冷凍食品の運搬
・取引倉庫への納品
1回目の面談で、メインの仕事以外でもう少し書けることがあれば、書いて頂くことをお願いしました。
書き直して頂いただいたのが以下の内容となります。
■■■■運輸株式会社 2003年7月~現在
業務内容:貨物自動車運送; 事業貨物利用運送事業
従業員数:38名
資本金:1000万
業務内容
・主に冷凍食品の運搬
・資材の運搬
・精密機器の運搬
・簡単な検品作業(個数の確認)
・荷物の固定
・荷物の荷下ろし
・取引倉庫への納品
・トラックの清掃
・業務報告書の作成
実直な方でしたので、本当によく考えて頂き、2項目しかなかった業務内容を9項目まで増やして頂きました。
そしてお話になられたのは、先に出た、今までの仕事での経験と、これからチャレンジする世界とのギャップでした。
なにがよくなかったのでしょうか。
そしてどうすれば良かったのでしょうか。
例えば下記のような内容でしたらいかがでしょうか。
【笹田修正案】
■■■■運輸株式会社 2003年7月~現在
業務内容:貨物自動車運送; 事業貨物利用運送事業
従業員数:38名
資本金:1000万
【業務内容】
●冷凍食品の運搬(平均個数200)
・主に、九州から東京約900キロを往復
・1ヶ月平均10往復
*基本的に荷積み、荷下ろし、全て一人で行いました。
●その他業務内容
・簡単な検品作業(個数の確認)
・荷物の荷下ろし・取引倉庫への納品
・トラックの清掃
・業務報告書の作成(Wordを使用)
【業務実績】
・時間の厳守
*雪による凍結を除き、20年間遅れたことはありません。
・20年間、無事故、無違反
どうでしょうか、読んでみて、最初の内容、2回目の内容との違いはあったでしょうか。
私には、Aさんの仕事における責任感の強さを感じることができました。
つまり、業務内容を書いただけで、自己PRとなっているのです。
これは、取り入れない話はありませんよね。
それでは、今回の業務内容の書き方で気をつけたことは何でしょうか?
この事は、とても重要でありながら、私達が見落としがちなポイントです。
それは。。。。。。。。。
「接点です」
皆さんには、応募先との「接点」に意識を向けて業務内容を書いて頂きたいのです。
それを意識するだけで、書き方は大きく変わる可能性があります。
でも、すぐに接点が見つかる仕事もあれば、みつかりにくい仕事もあります。
例えば、同じ日本語教師を目指されている人でも、Aさんの様にドライバーではなく、接客業をされていた方でしたら皆さんも書きやすいのではないでしょうか。
日本語教師=人と接する仕事
上記のように捉えることができれば、ご自身が多くの人の接客をした業務内容を書くことでアピールに繋がりそうですよね。
でも、人と接する機会が必ずしも多くないAさんの様な例の場合はどの様に考えて書けばよいのでしょうか。
それについては、少々説明が必要となります。
次回までの宿題として、今回の私の修正案を参考に考えてみてください。
今回の、「接点」についての話は、就活全般に必要な考え方です。
次回、更に説明させていただきますので、よろしくお願いします。
笹田 裕彦
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キャリアコンサルタント
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就職関連
担当
新宿南口校
所属
大学卒業後、精密メーカーにて営業として18年間従事いたしました。その後、ヒューマンアカデミーにキャリアコンサルタントとして転職いたしました。 キャリアコンサルタントとして12年間勤務し、約6000名の方々の就職転職に関わってきております。
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