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【CAD】マイクロマウスが圧倒的人気!

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記事のカテゴリー

  • 学習に役立つ豆知識・スキル

こんな方に読んでほしい

  • コンピュータ系講座受講生

  • ヒューマンで学習を開始したものの、なかなかモチベーションが上がらない受講生

記事から得られること

  • ロボットや家電製品、センサ、モータ、コンピュータ

  • 世界での日本の技術の立ち位置、最新技術の動向と将来の予測

~迷路探索ロボット【マイクロマウス】とは?~

1977年にIEEE(米国電気電子学会)で、コンピュータの無限の可能性を検証するための競技会として考案されたロボットがマイクロマウスです。日本では1980年に第1回全日本大会が開催され、毎年、暑き戦いが繰りひろげられています。
1980年の第1回全日本大会から40年以上経過した今日でも、衰退することなく継続しているロボット競技会は他にありません。

マイクロマウス、その圧倒的な人気の理由は?

・初心者(中学生も参加しています!)からベテランエンジニアまで、ロボットに興味があれば誰でも参加できます。ベテランは初心者に丁寧にノウハウを教えてくれます。
(学生さんはライバル会社の社員ではありませんからね。)

・工夫次第であまりお金を掛けなくても製作できます。
(モノを大事にする、創意と工夫の精神が身に付きます。)

・楽しみながらメカトロニクス技術を学ぶことが出来ます。
(うまく動かないよ~…苦しい時もありますが..生みの苦しみです。)

・最短コースを走りぬけるマイクロマウスのスケール速度はF1マシン以上です。
(文句なしにスリルがあって面白い! )

・みんなで苦労して作ったロボットは、たとえ見かけが不格好でも愛着があり、可愛いものです。みんなで苦労して(時には口論して)作ったロボットが完成した時の充実感、達成感は途方もなく大きいものです。(チームワークが身に付きます。)

今回は、マイクロマウス大会のルールや、過去の出場履歴などについてお話します。

マイクロマウスのルール

マイクロマウス大会は、「マイクロマウス」の部と「マイクロマウスクラシック」の部があります。
今回は、「マイクロマウスクラシック」について解説します。

マイクロマウスクラシックは、16×16区画迷路を探索走行し、ゴールまでの最短コース走行時間を競う競技です。
写真をご覧ください。

迷路の隅をスタート地点とし、時計回りにスタートします。
中央の4区画がゴールです。

ルールの詳細と迷路の仕様は、マイクロマウス大会主催のニューテクノロジー振興財団HPを御覧ください。
https://www.ntf.or.jp/?page_id=118

ミニ迷路

自宅に16×16区画(およそ3mx3m)の迷路を広げるのは困難ですから、
テスト用のミニ迷路を作ります。

写真は、第1回大会のために作ったミニ迷路です。
四畳半のアパートの床を全て占領してしまいました!

第1回全日本マイクロマウス大会に出場しました。

…23歩目で壁に衝突、あえなくリタイア….残念無念!( CPUは任天堂初代ファミコン搭載の6502 )
第1回大会終了後は、日々の仕事に仕事に追われ、マイクロマスから遠ざかっていました。

月日は流れ、第18回全日本マイクロマウス大会に出場しました。

学生/プロ混成チームのリーダを務めました。

( 写真:当時は、髪がふさふさしていました。)


ハードウェア設計/製作:プロエンジニアチーム
機械設計:浅野
機械加工/組み立て/プログラミング:学生チーム

第18回全日本マイクロマウス大会出場ロボット達(写真)

アメリカ、シンガポール、中国、韓国など、外国勢の参加も多数でした。
各チームとも工夫をこらしています。コンパクトで機動性に優れていますね。
手前のゴッツイのが学生/プロ混成チームの作品です。(デカッ! CPUはNEC-PC8801搭載の8086 )

更に月日は流れ、2023年設計中の新型機です。(写真)

設計は3DCADシステムAutodesk Inventorを使用しました。
3Dプリントパーツを使い、軽量化しました。
(CPUは自動車やスマートフォン搭載のルネサスRXシリーズ )

学生/プロ混成チームを再編成し、2023年全国大会出場を目指します。

メカトロニクス技術は21世紀の日本をけん引する重要な技術です。
マイクロマウスはメカトロニクス技術満載のロボットですから、【学習に役立つ豆知識/スキル】 満載です。

第3話は、マイクロマウスのメカニズムのお話です。
どうぞ、お楽しみに。

参考サイトURL

公益財団法人ニューテクノロジー振興財団 2022年全日本学生マイクロマウス大会 https://www.youtube.com/watch?v=RattIXpA8OI

公益財団法人ニューテクノロジー振興財団 マイクロマウス大会ルール
https://www.ntf.or.jp/?page_id=118

浅野 健一

  • CAD

担当

横浜駅前校

所属

自動車部品メーカ/国鉄/専門学校教師を経て、現在、 RME株式会社代表取締役 ヒューマンアカデミー/ポリテクセンター/日本電子専門学校非常勤講師 生産技術/産業ロボット/電子機械システム設計が専門です。 第1級陸上無線技術士/電子科・機械科職業訓練指導員。どうぞ、宜しくお願いいたします。

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